
先週の熊野詣では3度程、那智山を詣でている私…どれだけ那智山好きなの!?と良く聞かれてしまいますが(笑)、本当に どうしようも無く好きなので御座います…いっそ移住してしまいたいと本気で考えてしまっている位に///
本日は、昨日の記事の3日後に訪れた時の事を…。
実は私、この日は妙法山まで登りたいと考えておりました。
何故だか分かりませんが、どうしても今 私は妙法山阿弥陀寺へ行っておかなくてはならないような気がしてならなかったので御座います;
いつも青岸渡寺から飛瀧神社へ向かう途中に大雲取や阿弥陀寺へと続く古道入口を目にしてはおりましたが、実際に その先へは進んだ事が無く…。
丁度その前後日は勝浦宿泊で御座いましたので、これは良い機会だと思いまして。
大雲取越や那智山〜妙法山経路は中々に険しいと聞いておりましたので、とりあえず事前に少しでも情報を得ようと思いまして那智勝浦町の観光協会さんを訪ねましたら、止められてしまいました……いえ、それは当然で御座いますね。。
大雲取や小雲取等、健脚者向けの古道地図には、大抵 独り歩きはしないようにとの警告文が載せられております。
那智山から妙法山までは1時間半程度という事で御座いましたが、その途中で足を挫いたり何かあっても、早期に発見される可能性は高いとは言い切れませんし、途中の山道は携帯の電波も届かないでしょうから…幾ら自己責任で行動するといえど、結果的に地域の方々に御迷惑を掛けるような事を起こしてしまったら申し訳無いでは済みませんもの…。
でも私の第六感(?)は、何が何でも阿弥陀寺へ行けと主張致しておりまして;
どうしようかと少し考え込んでおりましたら、観光協会の方がガイドさんと行かれてはどうですかと持ち掛けて下さいました。
私ひとりの為にガイドさんを御願いする等、恐れ多い事だなぁと思っておりましたら、なんと都合良く この日はJR西日本主催の“南紀熊野癒しのハイキング”という那智山〜妙法山のハイキングツアーが行われているとの事…!
参加条件は“南紀熊野エリアまで、往復JRをご利用の方”という事になっておりましたが、気にせず参加して下さって大丈夫ですよと勧めていただきました〜。
ガイドさんも付いて下さって、妙法山からの帰路は那智勝浦町の御車で運んで貰えて、なんと参加費無料なのだそうで…こんなに有難い御話は御座いませんので、喜んで集合場所&出発地点の飛瀧神社前の駐車場へ向かわせていただきました〜。

この日のハイキングに参加者は はじめ、私と大阪から来られていた女性の方のみで御座いました。
この後、飛瀧神社境内で男性1人、妙法山へ向かう前に3人の女性グループと合流致しました。
ガイドは、那智勝浦町の観光ボランディアガイド 八咫烏の会の長雄さん。
長雄さんは素敵な語り部さんで、とても面白く興味深い御話を沢山御教えいただきました。
これまでに何度も訪れている那智山で御座いますが、初めて知る事も多くあり、大変良い勉強になりました。
参加出来て本当に良かったと思います。
↑飛瀧神社の御参道脇に御座います石碑。
いつも視界に入っておりながらも、何も記されていない謎の石碑だなぁという程度にしか受け止めておりませんでした…が!
まさか、その裏側に梵字や碑文が刻まれていようとは夢にも思わず…とても驚きました。
これは熊野の聖地巡礼の成就を記念して建立された碑で御座います。
ここで疑問に思うのは、矢張り 何故、裏向きに?という事で御座いますが、これは飛瀧神社が現在、那智大社の境内社――つまり“神社”であるが故のようで御座います。
かつて…神仏集合時代、熊野の神仏は権現様として崇められておりましたが、神仏分離後は こちらに御祀りされているのは神様という事になってしまいましたので…神社境内に仏教色をにおわせる石碑を御参道に面して建立する事は出来ないという遠慮から、裏向きに建てられたのだそうで御座います。

飛瀧神社の御参道石段を下り終えた所には、光が峯遥拝石が御座います。
那智山の信仰は御瀧信仰が中心だと思っておりましたのに、ここから遥拝する場所とは一体…と見詰めておりましたら、長雄さんが教えて下さいました。
本当は、遥拝石に向かう方向よりも少し角度がズレているようですが、“光が峯”というのは那智山のひとつ。
そもそも“那智山”という名称の御山は、存在しないので御座いますね。
那智山とは、大雲取山、烏帽子山、光が峯、妙法山を総称した呼名。
妙法山と妙法山奥の院がある最勝峰と共に、光が峯は那智三峯に数えられる聖峯なのだそうで御座います。
那智の滝からは光が峯を一望する事が出来る為、こちらに遥拝所が設けられたので御座いましょう。

那智の滝の次は、青岸渡寺へと向かいます。
御滝前駐車場から続く石段を上って行くのですが、こちらは鎌倉初期の道…源頼朝様が御寄進になられた石段であったようで御座います!
頼朝様寄進の石段って神倉神社だけじゃ無かったんだ〜!!と感動しつつ、矢張り鎌倉殿御寄進の石段は弱者に厳しいなぁと しみじみ思いました(笑)
私は いつも、この石段を上り下りするのを楽しんでおりますが、この辺りで出会う御高齢の方々は大抵とても苦労なさっていらっしゃる御様子で…神倉神社程のハードっぷりでは無いとはいえ、大門坂よりは荒々しい感じで御座いますよね;

頼朝様御寄進の石段途中には、平に拓かれた場所が御座います。
ここは“伏し拝み”…つまりは、遥拝所で御座います。
御寺と御滝の中間に位置しており、こちらから北側の那智の滝を遥拝するので御座いますが、同時に、御滝とは逆の海側の彼方にあるという西方浄土を遥拝出来る場所でも御座います。
那智山は補陀洛信仰の聖地でも御座いますから、こちらも古くから、巡礼者にとって大切な祈りの場所だったので御座いますね。
伏し拝みには、でっかい洗濯物が干せそうな(どんな例え…)木組が御座いますが、これは那智の火祭の際に扇立神事が行われる為のものなのだそうで御座います。
ちなみに…本宮大社近くにも伏し拝みの場が御座いますが、そちらは土地の方言で“ふしょがみ”と発音するのだそうで御座います〜。
参拝者は“ふしょがみ”で本宮を遥拝し、祓戸で装束を整えて本宮参拝に臨まれていたようで御座います。

伏し拝みから更に石段を上り、神道では枕飯を表すといわれる三ツ石傍の綺麗な階段を通ります。
元は石段であったような面影は若干あるものの、コンクリート整備されておりますので、私は この道は新しいものなのだろうなと ずっと思っておりました…ら、どうやら この道も先程の石段に引き続いて頼朝様御寄進の御参道だったようで!
頼朝様は、御寺と御滝を繋ぐ石段を造られたようで御座いますね。
その御蔭で、今も こうして参拝時に歩く事が出来る……幸せな事で御座います。

青岸渡寺境内の人気記念撮影スポット♪
こちらから遠目に望む那智の滝も美しゅう御座いますが、その手前の三重塔が素敵な景観作りの大役を務められているように思います。
真新しく綺麗な展望塔で御座いますので、如何にも〜…という雰囲気を感じない事も御座いませんが、以前も記しております通り、三重塔は新築では無く再建されたもので御座いますので……余り気にせず、三重塔からしか拝めない那智の滝を有難く感じさせていただきたいなと思っております。
この場所からは、那智の峯々も一望出来て素敵で御座いますね。
光が峯も烏帽子山も、ここで ようやく大体の位置を知る事が出来ました〜。
この日、那智の滝は普段よりも右寄りに御水が落ちておりまして。
どうしてかなと疑問に思っていたのですが、これは北からの風を受けているからのようで…!
こんな風に右に流れている翌日は、御天気になるといわれているそうで御座います。
那智の御天気占いは見事に当たり、翌日も良い御天気となりました

そういえば、大晦日のNHK『ゆく年くる年』で映る那智の滝の映像は、ここにあるカメラで撮影されているのだそうで御座いますー!
NHKのカメラが常設したある事には、吃驚で御座いました。
この機械が設置されている事自体は前々から気付いておりましたが、ライトか何かなのだろうなと思い込んでおりました……カメラで御座いましたか……。

青岸渡寺。
中に入って御朱印をいただきましたら、御寺の方々が3日前に狩衣姿で参拝していた事を覚えていて下さって…嬉し恥ずかしでワタワタしてしまいました///
韓国や台湾の方々でしたっけ…長雄さんが、アジアから来られた外国人旅行者の方は、御寺の床下に入って記念撮影をして行くのですよと教えて下さいました。
何故に床下?と私には全然理由が思い付けなかったのですけれど、答えを聞いて成程!!と心底 納得、共感してしまいました。
こういった大寺は殆どが御本尊近くまで行く事が出来ない為、なるべく御仏に近い場所へ行くには、床下に潜るのが1番…という事で。
ただ、それを聞き知っても実際に床下へは潜らない私は、ある意味とても“日本人”なのだなぁと苦笑してしまいました。

那智大社を詣でると、再び青岸渡寺の境内に戻って山門へ。
この山門は、元々 旧御参道に日本第一熊野三所大権現の額を掲げられていたものが、昭和初期に至って現在地に新築されたもので御座います。
湛慶様の御作と伝わる仁王尊には、熊野別当家の御紋が入っておりますねー!

こちらの山門には、仁王尊と背中合わせに狛犬さんも配されていらっしゃいます。
普通、狛犬さんは“阿吽”の形をとられておりますが、こちらでは何故か両方とも“阿”の形。
面白いなぁと思います。

熊野交通さんの御土産屋さん傍の駐車場まで下りると、そこから那智勝浦町役場の御車で妙法山へと向かいます。
本来は青岸渡寺傍の古道入口から登山の予定だったので御座いますが、一緒に参加されておられた方の帰りの電車の時間まで余り余裕が無かった為、車での往復となりました。
私は歩く気満々で御座いましたので正直ちょっと残念では御座いましたが、この日の目的は阿弥陀寺へ参拝する事で御座いましたので、これはこれで有難く思いました。
…という訳で、明日は阿弥陀寺について。


Comment
何気なく見過ごしているものにも、いわれなどがあるのですね。
那智から妙法山阿弥陀寺への道は険しいことはありませんが、ひとりではたしかに不安ですね。
那智から妙法山阿弥陀寺への道は険しいことはありませんが、ひとりではたしかに不安ですね。
語り部さんと歩くのは、とても勉強になって楽しいなぁと感じました。
また機会があれば、語り部さんと御話してみたいです。
阿弥陀寺までの道は険しく無いのですね〜!
それなら…!!と思ってしまいますが、矢張り1人では行かない方が良いのでしょうか;
また機会があれば、語り部さんと御話してみたいです。
阿弥陀寺までの道は険しく無いのですね〜!
それなら…!!と思ってしまいますが、矢張り1人では行かない方が良いのでしょうか;
昔,那智の火祭り観覧席から火祭りの写真を撮りました。昔は単なる石垣だったのですが赤土で整備されていますよね。(当時の写真は銀塩なのでUPできないのが残念です。)
行く年来る年のカメラが設置されているとは…知りませんでした。
あの「ゴ〜ン」という鐘の音とともに,クリスマスムードがすっかり消える瞬間が好きです。
あと,装束似合ってますね〜凛々しいです。
行く年来る年のカメラが設置されているとは…知りませんでした。
あの「ゴ〜ン」という鐘の音とともに,クリスマスムードがすっかり消える瞬間が好きです。
あと,装束似合ってますね〜凛々しいです。
こんにちは〜。トラバも有り難う御座いました♪
名取で熊野曼荼羅!素敵です〜。
天台烏薬商品は新宮で良く見掛けますが(天台烏薬入りの『熊野別当がれっと』という御菓子が御気に入りで毎回おやつに買っております)、石鹸は初めて知りました。
df504さんの那智の火祭の御写真、見てみたかったですー…。
私は写真や映像でしか知らないのですが、かなり激しい御祭だと聞いております。
写真を撮るのも凄く大変なのだとか…?
行く年来る年のカメラは驚きですよね。
あんなに堂々と常設されていたとは…!
名取で熊野曼荼羅!素敵です〜。
天台烏薬商品は新宮で良く見掛けますが(天台烏薬入りの『熊野別当がれっと』という御菓子が御気に入りで毎回おやつに買っております)、石鹸は初めて知りました。
df504さんの那智の火祭の御写真、見てみたかったですー…。
私は写真や映像でしか知らないのですが、かなり激しい御祭だと聞いております。
写真を撮るのも凄く大変なのだとか…?
行く年来る年のカメラは驚きですよね。
あんなに堂々と常設されていたとは…!
はじめまて、海南市在住です。
実は自分もブログをやろうと考えていまして、色々調べていたらここにたどりつきました。偶然です。
熊野に凝っていらっしるようですね!今熊野のあることについてしらべているのですが、なかなか難しいです。
「熊野一の鳥居」のある海南市にも1度お越し下さい。
今日のところはご挨拶まで・・・・
実は自分もブログをやろうと考えていまして、色々調べていたらここにたどりつきました。偶然です。
熊野に凝っていらっしるようですね!今熊野のあることについてしらべているのですが、なかなか難しいです。
「熊野一の鳥居」のある海南市にも1度お越し下さい。
今日のところはご挨拶まで・・・・
和歌山 | URL | 2008/12/26/Fri 00:36[EDIT]
こんにちは、初めまして。
コメント有り難う御座います。
返信が遅くなってしまいまして、申し訳御座いません…。
和歌山さんは、海南市に御住まいなのですね。
海南市には未だ行った事が無く…是非、今度伺わせていただきたいなと思っております。
私は熊野が大好きで御座いまして…元々 歴史好きで御座いますので、熊野では三山参詣の他に源平史跡や平家伝承地等を巡らせていただいております。
和歌山さんもブログを始められるのですね!
始められた折には是非、遊びに行かせて下さい。
コメント有り難う御座います。
返信が遅くなってしまいまして、申し訳御座いません…。
和歌山さんは、海南市に御住まいなのですね。
海南市には未だ行った事が無く…是非、今度伺わせていただきたいなと思っております。
私は熊野が大好きで御座いまして…元々 歴史好きで御座いますので、熊野では三山参詣の他に源平史跡や平家伝承地等を巡らせていただいております。
和歌山さんもブログを始められるのですね!
始められた折には是非、遊びに行かせて下さい。
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お〜っ。
梛の葉や。
名取まつりに「姉妹都市新宮市コーナー」があると聞けば、行かねばならない。
もしかしたら,同級生とか来... [続きを読む]
千代sendai熊野 2008/12/01/Mon 21:27
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