日本史(主に平安〜鎌倉初期)について。 あくまでも、独り言で御座います。

馬込八幡の旧別当さん。
南馬込 長遠寺01

東京都大田区南馬込。
馬込八幡神社の御隣には、長遠寺さんという御寺さんが御座います。

長遠寺さんは、馬込八幡社の旧別当寺。
明治期の神仏分離に際して別々の御寺と神社に別けられた馬込八幡社と長遠寺さん。
現在は御屏で隔てられておりますが、元々は ひと続きの境内地を持つ社寺で御座いました。

南馬込 長遠寺02

□ 長遠寺(ちょうえんじ)

所在地:東京都大田区南馬込
御創建:天仁元(1108)年
御開山:宥尊上人
宗 派:真言宗智山派
御本尊:不動明王
山 号:海岳山
院 号:大乗院
通 称:馬込不動
正式称:海岳山大乗院長遠寺


長遠寺さんは、京都 東山 智積院を総本山とする、真言宗智山派の御寺さん。
御創建は天仁元(1108)年で御座いますが、鎌倉期という説もあるようで御座います。
元々は馬込邑堂寺に開かれましたが、文亀2(1502)年に現在地へと移されたそうで御座います。
馬込八幡社の別当寺となったのは、それ以後の事では無いでしょうか。

馬込八幡社と共に、戦乱等によって随分と荒廃されてしまったようで御座いますが、江戸期に至って諸堂が復興されておられます。
現在の御本堂は、文久元(1861)年に建立されたもの。
当時の設計図は今も御寺に伝えられているそうで、幕末期の貴重な寺院遺構になっております。

南馬込 長遠寺03

内陣に安置される十一面観世音菩薩立像は、元は光雲寺という御寺さんに御本尊として御祀りされていたものだそうで御座います。
御縁起によれば、これは神亀元(724)年に行基菩薩が信州の戸隠山 山中での霊験によって刻まれたと伝えられるもので御座います。
また、更級の平山という所の池の中から出現された御像が、行基様に与えられたという伝説もあるようで御座います。
この御像を、徳川3代将軍 家光様も深く崇敬なさったといわれ、江戸期には それに肖った参詣者で大いに賑わわれたそうで御座います。
明治8年、光雲寺が廃寺となり、長遠寺さんに合併…その際に、十一面観世音菩薩立像も こちらへ安置される事となったようで御座います。
御像は“鎌作観音”とも呼ばれ、像高83.5センチメートルの一木造だそうで御座いますが、非公開の為、拝観する事は出来ません。

南馬込 長遠寺04

境内は、とても落ち着いた雰囲気で御座いました。
整備された御庭の美しさは勿論ですが、奇麗に掃き清められた御参道に清々しさを覚えます。
御柵の向こう側には、八幡神社の鮮やかな御社殿が見えており、参拝に来られている方々の拍手が何度か聞こえて参りました。

御門を入って直ぐの所には、とても見事な枝垂桜の木が御座いました。
枝垂桜の季節になったら、是非また訪れてみたいなと思います。

南馬込 長遠寺05

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