
埼玉県日高市大字高麗本郷の曼珠沙華群生地、巾着田。
昨日の記事に、9月末頃の自身の日記を引用しておりますが、その中で
『めちゃくちゃ生えまくっている曼珠沙華畑へ行きたい』
と書いていた私…。
これは、つまり巾着田へ行きたいという意味だったので御座いました。
ただ…9月後半から今月にかけて、自分でも有り得ないよ…と凹みそうになるスケジュールで御座いまして(涙)
去年、巾着田の存在を知ってから、ずっと今年の この季節を待っていたのに、また私は見送ってしまうのかと思うと、居ても立ってもいられず……ある日の夕方、唐突に仕事を早退して埼玉へと向かっておりました。

巾着田は、日高市内を流れる高麗川の蛇行によって形成された巾着形の平地。
直径約500メートル、面積約22ヘクタールの川に囲まれた広大な敷地に、100万本以上もの曼珠沙華群が紅の絨毯のように一面に咲き乱れるという事で、その開花期間には毎年数多くの方々が遠方より足を運ばれているそうで御座います。
手前の駅までは然程、曼珠沙華の映えている光景を見る事は無かったのですが、電車が高麗駅に近付くと、車窓から ちらほらと賑やかな紅色を見付ける事が出来ました。
高麗駅から巾着田までは、徒歩で15〜20分程度。
途中の道々にも、沢山の曼珠沙華、秋桜を見る事が出来ました。
道脇や川辺は勿論、民家の御庭先にも、普通に沢山の曼珠沙華が植えられているのには驚きました。
本当に、曼珠沙華の郷なので御座いますね〜。
巾着田へ向かうまでには、曼珠沙華を取り扱った売店も御座いました。
なんと、そこには黄色い曼珠沙華も並んでおりまして…!
売り物で御座いましたので写真を撮る事は出来ませんでしたが、生まれて初めて見たなぁと密かに感動致しました。
何と無く、菊の御花にも似た印象を抱きました。

紅い色に導かれるように進み、橋を渡って川を越え、河原沿いに曼珠沙華を追い掛けている内に、気が付けば巾着田の曼珠沙華群生地へと辿り着いておりました。
群生地は、開花期間中は有料で御座います。
時刻は午後4時をまわった頃…急がなくては、日が暮れてしまうと、焦って入場口へ向かいましたが、何故だか そこに係の方はどなたもいらっしゃらず…。
どうしようかと悩んでおりましたら、帰り際に通り掛った巾着田の方が、
「どうぞどうぞ、御ゆっくり楽しんで行って下さい〜」
と仰って下さり、なんと無料で入れていただいてしまいました///
基本的には午後5時までが管理時間という事のようですが、日暮時には係の方々は撤収されてしまうようで、それ以降は自由に入退場しても良いのだそうで御座います。
私は、てっきり5時になったら出なくてはいけないのだと思い込んでおりましたので、とても慌てていたのですが、夜間でも自由に散策が出来るという事には感動で御座いました!
有難い事で御座います。

私が訪れたのは、開花期の終息間際…早咲き地点では、既に このような状態で、御花は枯れてしまっておりました。
濃厚な紅色が朽ちると、今度は それを支えていた茎の緑の鮮やかさが引立つように思います。
私の周囲で散策されていらっしゃった方々は、枯れた御花には余り興味が無い御様子で奥へ奥へと進まれて行かれましたけれど、私は満開を終えた御花も また美しいものだと思っております。
見事に咲き切った御姿は何にも増して堂々と見え、色褪せる風合いに次の季節への希望を感じさせられます。
先程、巾着田の公式サイト様にて確認致しましたところ、今年の曼珠沙華の見頃は終了してしまったという事で御座いました。
今年は各群生地の開花時期に大きな差が無く、全体的に例年よりも短い曼珠沙華の季節であったようで御座います。
丁度、私が訪れた日がギリギリ満開が楽しめる最後の日であったようで…無理を押し切ってまで強行して良かったな、と思っております。
これから冬に向かって、曼珠沙華は葉が成長を始めるそうで御座います。
紅い絨毯が、今度は緑の絨毯になるのだとか…。
是非、また近い内に訪れてみたいと思います。

更に進んで遅咲き地点に到達すると、そこは最早この世のものとは思えぬ、曼珠沙華の林で御座いました。
御昼過ぎまで降った雨の露を残した花弁や、紅と緑の合間に生える白い曼珠沙華の存在感、何処からともなく聞こえて来る秋の音色。
何と無く…その雰囲気に呑まれていたくて、暫しの間 呆然と立ち尽くして御花の囁きに耳を傾けておりました。

稀で御座いましたが、蕾の御花も見る事が出来ました。
あぁ、これから花弁を広げて天を仰ぐのだなぁと思うと、堪らなく愛おしく……縋り寄りたい衝動に駆られました。
魅惑的な御花には、毒なり刺なり あるもので御座います。
何処か妖艶めいた雰囲気で私を誘う曼珠沙華にとって、私が役に立つ獲物であったら素敵なのに、と意味不明な事まで考えてしまいたくなるのは…私がドMだからかもしれません(笑)

巾着田では、9月30日まで東側駐車場にて曼珠沙華まつりが開催されておりました。
仮設売店に並ぶ郷土物産品や御土産は、私が通り掛った時には片付けを始められておりましたが、ステージのような場所の跡も伺え、ここで色々と賑やかなイベント等が行われたのだろうなぁと想像致しました。
御天気の優れぬ夕方からの散策で御座いましたので、あっという間に日が暮れ、辺りは真っ暗に…;
実は私、こちらを訪れる数日前に一眼レフカメラを新調していたのですけれど、何故か この日持ち出したのは以前から使っているカメラの方で御座いました。
新しいカメラならば、きっと月明かり程度の灯りでも撮影が出来たのだろうなぁ…と微妙に反省をしつつも、これはこれで楽しませていただいたので良かったなと思います。
唯一、心残りを挙げるとするならば……人物が欲しかったな、という事で。
私の心象風景を、いつか1枚の写真に切り取れるように、次の御彼岸を迎えるまでに もっと腕を上げておかねばいけないなと思いました。



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