
広島から出雲方面へ抜ける山陰道の途中、石見国の一之宮 物部神社に詣でさせていただきました。
石見といえば、石見銀山。
そういえば、最近 世界遺産に登録されましたね〜!という事で、折角だし立ち寄ってみたいですね〜と母に告げたところ、前にも行ったから別に行かなくても良いという返事が;
私も行っているらしいのですが、物心付く以前の事を覚えている筈も無く……。
銀山に興味があるのかと聞かれると、いえ 別に…と いう程度で御座いますし、母には
「石見銀山にも、何か源平に関係があるん?」
と聞かれてしまいましたが、石見銀山の発見は鎌倉末期といわれておりますので、源平合戦の頃には未だ その存在も重要視されていなかったのでは無いかなと思われます。
ただ、石見の温泉津町の地名が元暦元(1184)年に源範頼様の下文案に記されている“温泉郷”に由来されているという点は気になっております。
それから、石見銀山は妙見大菩薩様の御神託によって発見されたという伝説があり……その辺りも、個人的に興味が御座いますので…また、機会を見付けて調べに&遊びに行ってみたいかなと思います。

物部神社の第一印象は、思った以上に静かで落ち着いた神社であるという事と…それから、鳥居が大きい!という事で御座いました。
流石は石見の一之宮。
出雲国 一之宮である出雲大社と同じ位の大きさで御座いましたが、こちらの凄い点は 木製であるという事…!
近寄ってみるまで、金属に見えておりましたので驚きました〜。

□ 物部神社(もののべじんじゃ) □
所在地:島根県大田市川合町川合
御創建:継体天皇8(513)年
主祭神:宇摩志麻遅命
物部神社 御社殿の御創建は、継体天皇8(513)年の事。
元々は、神体山である八百山が信仰の対象御となっておりましたが、この年に天皇の勅命によって建立されたと伝えられます。
御祭神は、宇摩志麻遅命。
饒速日命の御子神様で、物部氏の祖神様といわれております。
宇摩志麻遅命は、神武天皇の大和平定に忠誠を尽くし、物部の兵を率いて、尾張、美濃、越国を平定されました。
その後、鶴に乗って 大和の天香具山に似た現在の御社殿背後の八百山に降臨され、ここに宮居を築かれたそうで御座います。
そして没後、この地に御祀りされるようになった…という事で。
物部神社の凄いところは、御祭神の御墓が境内に存在している事で御座います。
御本殿の裏、八百山の山中には 今も宇摩志麻遅命の御墓が伝えられており、御参りする事が出来るようになっております。
相殿には、右座に饒速日命、韴霊神、
左座に天御中主大神、天照大神、
客座に鎮魂八神こと高皇産霊神、神皇産霊神、魂留産霊神、生産霊神、足産霊神、大宮売神、事代主神、御食津神と別天神の天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、宇麻志阿斯訶備比古遅神、天之常立神が御祀りされております。
物部氏の祖神様を御祭神とする石見国 一之宮である事から、文武両道の神様、国土開拓の神様として崇敬を受け、歴代領主からも篤い信仰を寄せられました。
鎌倉末期以降、石見銀山の争奪戦等により3度の消失に遭い、宝暦3(1753)年に再建。
文政元(1818)年の修理を経て、安政3(1856)年に改修され、現在に至っているそうでございます。
春日造としては全国一の規模を誇り、島根県内では出雲大社に次ぐ大きさという事で、県の文化財にも指定されております。
御由緒
御祭神宇摩志麻遅命は、物部氏の御祖神として知られております。
御祭神の父神である饒速日命は十種神宝を奉じ、天磐舟に乗って大和国哮峯に天降り、御炊屋姫命を娶られ御祭神を生まれました。
御祭神は父神の遺業を継いで国土開拓に尽くされました。
神武天皇御東遷のとき、忠誠を尽くされましたので天皇より神剣韴霊剣を賜りました。
また、神武天皇御即位のとき、御祭神は五十串を樹て、韴霊剣・十種神宝を奉斎して天皇のために鎮魂宝寿を祈願されました。(鎮魂祭の起源)
その後、御祭神は天香具山命と共に物部の兵を率いて尾張・美濃・越国を平定され、天香具山命は新潟県の弥彦神社に鎮座されました。
御祭神はさらに播磨・丹波を経て石見国に入り、都留夫・忍原・於爾・曽保里の兇賊を平定し、厳瓮を据え、天神を奉斎され(一瓶社の起源)、安の国(安濃郡名の起源)とされました。
次いで、御祭神は鶴に乗り鶴降山に降りられ国見をして、八百山が大和の天香具山ににていることから、この八百山の麓に宮居を築かれました。(折居田の起源)

物部神社の手水石は、富金石もしくは含金石と呼ばれる、珍しい砂金を含んだ石で出来ているのだそうで御座います。
良く見ると勾玉の形がとられており、また こちらを流れる御神水は、御神井から湧き出る清水という事で、平安期の古文書に“石見国安濃郡川合郷に甘露降る”と記され、朝廷に献上された後に元号を改められた故事が伝えられております。
境内の御参道脇には、可愛らしい対の鶴さんもいらっしゃいました〜。
御祭神が鶴に乗って降臨された事に肖っておられるので御座いましょう。
物部神社の御神紋も“日負鶴”という、真っ赤な太陽を背負った鶴さんの御姿で、全国で唯一の御紋なのだそうで御座います。



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