日本史(主に平安〜鎌倉初期)について。 あくまでも、独り言で御座います。

権現川原に生まれた川原家を今に、
けいこさんと新宮>川原家横丁01


和歌山県新宮市――熊野速玉大社の直ぐ傍に、何だか素敵な佇まいで並ぶ御土産屋さんが…!
熊野に来始めた頃は無かったと思うんだけどなぁ…と、半年位前から 気になっていたのですけれど、変なところが小心者な私は中々 近付く勇気が出せず;

先月下旬の熊野詣では、東京で御知合いになった けいこさんと那智山で合流致しまして、その翌日の午前中も一緒に那智山と新宮を廻らせていただきましので、これはチャンス!!とばかりに、けいこさんを誘って ついに“川原家横丁”デビューを果たして参りました!(大袈裟/笑)

けいこさんと新宮>川原家横丁02


江戸時代初期、新宮藩は木材、木炭等を中心に江戸との交易を行っており、その拠点として熊野川河口の権現川原を利用しておりました。
権現川原は、他方から船で訪れる熊野参詣者等の交通の要所ともなっており、その場所に誕生したのが、川原家と呼ばれる簡易な木造小屋が並ぶ商店街で御座いました。
筏の到着場には船宿があり、その他にも米屋や鍛冶屋等、100軒以上もの川原家が軒を連ねたといいます。
川原家の特徴は、釘が1本も使われていない事。
熊野川の増水等で危険を感じた時は、直ちに解体して船町の上り家という場所に移動し、難が去ると再び川原へと戻って組み立てられ、営業を続けられたそうで御座います。

その盛り上がりが最高潮に達したといわれるのが、明治大正期の頃。
最盛期には300軒以上もの川原家が立ち並び、様々な業種の御店で賑わったそうで御座います。

然し、戦後に至って始められた道路、橋の整備や、ダム建設等により、水路での運搬需要が無くなっていき、間も無くして川原町は権現川原より姿を消したそうで御座います。
時代と共に文化や産業が発展していくのは素晴らしい事で御座いますが、その裏で絶えていく先人の方々が築かれてきたものを知ってしまうと、矢張り淋しさを感じずにはおれません。
便利な世の中になっていく事の代償と考えれば、それまででは御座いますが、私も東京から船で熊野を訪れてみたかったですよぅー…←何年か前までは、船が運航されていたそうで御座います(苦笑)

そして、平成19年10月。
速玉大社駐車場の向かいに、新宮市によって整備された川原家が復活!
基礎部分はコンクリートであったり…と、完全な昔ながらの形式では無いようですが、パッと見た感じでは分からないようにコンクリートには板で覆いを付け、外観や内装は忠実に再現されて築かれたという事で御座います。
1軒当たりの広さは6畳で、全体の敷地面積は465平方メートル。

現在、川原家横丁には 新宮市が公募して決められた5軒の御土産屋さんが軒を並べておられます。
いちばん手前に海産物の御店、続いて喫茶軽食の御店、紀州名物を取り揃えた御店、紀州蜜柑専門店、最奥には御菓子屋さんが入っておられます。

   川原町について

 江戸時代から昭和初めまで、熊野川河口近くの権現川原には、川原家(かわらや)と呼ばれる家が百数十軒も立ち並んでいました。
この家は、釘を一本も使わず、組み立て・解体が簡単にできるようになっていました。
熊野川の大水で川原が水没する前に解体して、船町(速玉大社横の町並み)の避難場所である上り家(あがりや)と呼ばれるところへ運び、水が引くと、再び元の場所へ戻し組み立てました。
 水が出ると流失の危険がある川原へ全国でも珍しい町並みが形成されたのは、筏流しや三反帆と呼ばれる生活物資を運ぶ小舟がすべてこの川原に着いただけでなく、関東・東北方面から来る巡礼や熊野三山参詣者、さらには近在の三重県側の人々も成川の渡しを利用し、権現川原へやってきたからです。
多くの人々で賑わう川原には、宿屋・鍛冶屋・散髪屋・銭湯・飲食店などがあり、ここへ来れば何でもそろう町が形成されたのです。
 戦後、ダムができ、熊野大橋や道路が整備され、生活物資の運搬も楽になりましたが、昔ながらの筏流しも成川の渡しも消え、河原町は昭和20年代になくなりました。



けいこさんと新宮>熊野別当…!


↑こちらは、川原家横丁のいちばん奥にある御菓子処つくし さんで購入させていただいた御菓子で御座います。
明らかに御菓子の名前で選んでいるだろう…と突っ込まれそうでは御座いますが(その通りで御座います…/笑)、どれもこれも とても美味しそうで随分迷ってしまいました〜。
この御店に並んでいる御菓子は、全て新宮市内で人気の数店舗の御菓子屋さんから集められたものなのだそうで御座います。

南海堂さんの天台烏薬がれっと“熊野別当”は、サクサクしていて大変私好みの御味で御座いました!
天台烏薬を使用されていらっしゃるというところが、新宮ならでは…という感じで御座いますね。
次回も、こちらで御土産に購入させていただこうっと♪と今から張り切っております。

けいこさんと新宮>速玉大社01


この日 速玉大社では、1組の新郎新婦の結婚式が行われておりました。
熊野で神前結婚式に遭遇したのは初めての事で御座います。
速玉大社の鮮やかな御社殿に御2人の晴れ姿が良く映えて、とても素敵で御座いました。
どうか末永く御幸せに…。

けいこさんと新宮>速玉大社02


けいこさんとは こちらで御別れで、ここからは普段通りの ひとり旅で御座いました。
前日の御宿も別々で御座いましたので、余り色々と御話する事も出来ませんでしたが、それでも 凄く楽しい時間を過ごさせていただきました。有難う御座います〜。

※折角、川原家横丁で購入した“熊野別当”に天台烏薬が入っておりましたので(?)、明日は新宮駅近くの徐福公園について記してみようかなと思っております。

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Comment

 秘密にする

クギを使わずに解体が可能、昔の人の知恵ですね♪

河原家横丁、何だか凄く楽しそうです(^^)

御菓子美味しそうですね、パイみたいな感じですか?

結婚式かぁ、いいなぁ。

結婚には憧れがあるんですよね、クラさん何をお願いしたんだろ?(^^)
GAN | URL | 2008/07/11/Fri 10:09[EDIT]
>GANさん
川原家横丁、広い訳では無いのですが、アットホームな感じで色々話し掛けていただいたり…楽しかったです。
御菓子は、パイのようなサクサクした食感でした〜。
美味しかったです♪

GANさんは結婚に憧れていらっしゃるのですねー。
私は余り結婚願望は無いのですが、幸せそうな御2人を見ていると、それだけで嬉しくなってしまいます。

クラさんは、御自分の入院延期を御願いしておりました(笑)
入院先の病院が宮城県の予定でしたので、先日の地震に怯えておりまして……。
熊野権現様はクラさんの御願いを聞き届けて下さったようで、入院は秋に延期となりました(苦笑)
どうゝね | URL | 2008/07/12/Sat 00:27[EDIT]
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