
沖縄県読谷村の残波岬――何処までも広がる青空と蒼い海を一望出来る名所として、観光に来られる方々に親しまれている場所のひとつで御座います。
磯釣りや、ダイビングスポットとしても有名で御座いますね。
残波岬は、読谷村の北端に位置する岬。
約2キロメートルに渡って続く、高さ約30メートル程の断崖絶壁は、何処から見ても圧巻で御座います。
現在は自然が織り成す風光明媚な景勝地として認識されている残波岬で御座いますが、ここは、熾烈を極めた攻防の中で多くの非戦闘員の命を散らせた沖縄地上戦を開始する為の目標地点となった場所…。
昭和20年4月1日、読谷村海岸に激しい砲撃を行った米軍は、この残波岬を目印として沖縄本島へ上陸致しました。
米軍の上陸目的は、本土攻略の為の基地確保。
対する日本軍は、本土決戦までの時間稼ぎ…“捨石作戦”としての持久戦を沖縄に位置付けました。
その結果、沖縄では民間人を大量に巻き込んだ悲惨な地上戦が繰り広げられる事となり、多くの尊い命や歴史的遺産が失われる事となりました。

残波岬の灯台は、沖縄で最も高い灯台。
地上高28メートル、水面上44メートルの この灯台の上からは、本当に素晴らしい眺めを望む事が出来ます。
くっきりと色鮮やかな空と海との境界線が、米軍上陸前には1500隻もの大艦隊に埋め尽くされ、艦砲による無差別な絨毯攻撃が行われただなんて…今の、この美しい光景から 当時を想像するのは容易い事では御座いません。
私が訪れた この日の岬は、とても澄んだ蒼が良く映える穏やかな場所で、純粋に綺麗な場所だと思いました。
そこに流れる風を ただ感じていられる事が、どれだけ有難い事かと…安堵させられるような気持ちで 一杯で御座いました。

灯台の麓は険しい岩場。
私は高所恐怖症では御座いませんが、上から真下を見下ろすのが少し恐くも感じられました。
灯台を降りて周囲を散策している時も、岩場付近で うっかり転ぶと、痛いでは済まされないなぁという感じで…勿論、崖に際して柵等が設けられている訳でも御座いませんので、海側へ行く場合には充分な注意が必要で御座います。
大北の牡牛や なじち葉ど 好ちゅる
わしや若者 や 花ど好ちゅる
大にし村の強い牡牛は、なじちゅの草が大好きであるが、
われわれ若者たちは、美しい花(美空)が大好きである

灯台付近に群がる亜熱帯植物の間を歩いて進んで行きますと、海を背に小さな祠が御祀りされておりました。
いちばん上の画像にも ちらっと写っているのですが、灯台の上からも その存在を確認出来ており、遠目には倉庫か何かなのかなぁという感じだったのですけれど(なんて失礼な私…申し訳御座いません;;)、実際に近寄ってみるとコンクリート製の祠に赤煉瓦の屋根が乗せられ、中には 石のようなものが安置されている様子で御座いました。
傍にあった碑には“西ノ神之屋 平成二年三月”と刻まれておりましたが、西ノ神様が御祀りされる祠…という事でよろしいのでしょうか。
沖縄の文化には未だ未だ疎い未熟者な為、詳しい事は良く分からなかったのですが、次に訪れる時には もう少し調べて来れたらいいなと思っております。

駐車場の近くの囲いの中には、山羊さんや鶏さんがいらっしゃいました。
残波岬は、雄大な自然に感動し、思わず背伸びがしたくなるような素敵な場所で御座います。
どんなに哀しい過去があろうとも、明日を鮮やかにしていく力を持っているのは、自然も人も きっと同じなので御座いますね。
それを“希望”と呼ぶのかもしれません。
過去を省みる事で、今 感じる事を、未来に活かしていけたなら…希望は いつか“現実”に変わっていけるかもしれません。
綺麗事だという御意見も御座いますが、例え言葉ばかりのそれでも、信じて変えていこうとする気持ちがあれば、それは その先の行動に繋がって、信じない場合よりも広がった未来が生じるかもしれません。
信じなければ、本当にただの綺麗事で終わってしまいます。
綺麗事を現実に変えていく力は、誰もが持っている筈なのだと…私は、信じて生きていきたいです。

Comment
両親が鹿児島出身だった影響もあるせいか、南国の海と空が好きで、沖縄へもよく行ったりしています。
どうゝねさんの掲載している写真を見て、思わず懐かしくなりますが、記事の内容を読んでいると、その写真の中に沖縄の経験した深い哀しみが感じられるような気がします。
>信じて変えていこうとする気持ち
おっしゃる通りだと思います。
こういう気持を持った人たちがどれだけいるかによって、未来はどんどん変わっていくのでしょう。
どうゝねさんの掲載している写真を見て、思わず懐かしくなりますが、記事の内容を読んでいると、その写真の中に沖縄の経験した深い哀しみが感じられるような気がします。
>信じて変えていこうとする気持ち
おっしゃる通りだと思います。
こういう気持を持った人たちがどれだけいるかによって、未来はどんどん変わっていくのでしょう。
居眠りフクロウ | URL | 2008/06/30/Mon 21:51[EDIT]
美しい、本当に美しい景色ですね。
戦争があって、たくさんの犠牲者が出て。
沢山の人たちが悲しみを背負ってしまった。
だからこそ、だからこの美しい景色がいつまでも続く平和な世界であってほしいです。
これから続く自分たちの子供たちの未来のためにも。
戦争があって、たくさんの犠牲者が出て。
沢山の人たちが悲しみを背負ってしまった。
だからこそ、だからこの美しい景色がいつまでも続く平和な世界であってほしいです。
これから続く自分たちの子供たちの未来のためにも。
GAN | URL | 2008/06/30/Mon 22:06[EDIT]
私も南国独特の雰囲気や、青過ぎる程に青い海と広い空が大好きです。
沖縄へは平和学習の為の戦跡巡りや慰霊式典参列の為に何度か通っているのですが、矢張り開放的な土地ですので結構浮かれて遊んだりもしております…泳いだり、沖縄そば屋さんばかり巡ってみたり(笑)
沖縄に居る間中ずっと過去の哀しみと対面している訳では無く、現在の沖縄の姿というものもしっかり見て来たいと思って行動しているのですが、何処で何をしていても現在というのは過去の延長線上に存在するものなのだと気付かされる瞬間というのを感じます。
大きな事は言えませんが、例え僅かな力でも、未来を変えていく要素のひとつを見失わないように前を見ていきたいと思います。
沖縄へは平和学習の為の戦跡巡りや慰霊式典参列の為に何度か通っているのですが、矢張り開放的な土地ですので結構浮かれて遊んだりもしております…泳いだり、沖縄そば屋さんばかり巡ってみたり(笑)
沖縄に居る間中ずっと過去の哀しみと対面している訳では無く、現在の沖縄の姿というものもしっかり見て来たいと思って行動しているのですが、何処で何をしていても現在というのは過去の延長線上に存在するものなのだと気付かされる瞬間というのを感じます。
大きな事は言えませんが、例え僅かな力でも、未来を変えていく要素のひとつを見失わないように前を見ていきたいと思います。
本当に、綺麗ですよね。
もう2度と取り返す事の出来ない悲しい過去を、ただ悲しいと嘆くのでは無く、では どうしたら未来を少しでも明るい方向へと変えていく事が出来るか…難しく考えると、とことん難しい問題では御座いますが、単純に考えれば とても簡単な答えがそこに見えてくるように感じます。
“この綺麗な景色を守りたい、平和な未来を築きたい”
ひとりひとりが それを心の内に感じるだけでも、何かが変わるのでは無いかなぁと…。
感動した景色って、大好きな人に見せたいと思ってしまいますよね。
それが いつまでも当たり前に抱けて、実現する事の可能な世の中でありますように願ってやみません。
もう2度と取り返す事の出来ない悲しい過去を、ただ悲しいと嘆くのでは無く、では どうしたら未来を少しでも明るい方向へと変えていく事が出来るか…難しく考えると、とことん難しい問題では御座いますが、単純に考えれば とても簡単な答えがそこに見えてくるように感じます。
“この綺麗な景色を守りたい、平和な未来を築きたい”
ひとりひとりが それを心の内に感じるだけでも、何かが変わるのでは無いかなぁと…。
感動した景色って、大好きな人に見せたいと思ってしまいますよね。
それが いつまでも当たり前に抱けて、実現する事の可能な世の中でありますように願ってやみません。
どうゝねさんの元気がもどって安心しました!
私を含め、きっと多くの花林ブログ愛読者の皆さんは どうゝね さんを応援していますよ!
私を含め、きっと多くの花林ブログ愛読者の皆さんは どうゝね さんを応援していますよ!
花林愛読者 | URL | 2008/07/02/Wed 07:48[EDIT]
わわ…勿体無いハンドルネームに御言葉、有難う御座います
御蔭様で、落ち込んでいた事も忘れる位に元気になりました。
喉元過ぎると熱さを忘れるタイプで御座います…(笑)
未熟者の書く拙いブログでは御座いますが、今後とも よろしく御願い致します。
御蔭様で、落ち込んでいた事も忘れる位に元気になりました。
喉元過ぎると熱さを忘れるタイプで御座います…(笑)
未熟者の書く拙いブログでは御座いますが、今後とも よろしく御願い致します。
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