日本史(主に平安〜鎌倉初期)について。 あくまでも、独り言で御座います。

鎌倉の北条氏を戦国乱世に擬えるが如く、
高野山>小田原北条氏墓所01


高野山奥の院御参道沿いの石塔群内には、後北条氏の墓所もございました。

“北条氏”といわれると、ついつい私等は北条政子様や鎌倉幕府の歴代執権北条氏の方々を連想しがちなので御座いますが、後北条氏は戦国の世に繁栄された御家。
元は桓武平氏伊勢氏流で“伊勢”姓を名乗られておられましたが、鎌倉期の執権北条家に肖って“北条”姓を名乗られるようになったといわれております。
鎌倉期の北条氏は桓武平氏 平貞盛様の御子孫といわれておりますので、ここまでは後北条氏との共通の祖先という事になりますが、その次の代より御先祖が別々となっており、直接的な関わりも特には御座いません。
どちらも北条氏だと紛らわしい為、戦国時代の北条氏を“後北条氏”もしくは、居城の名称を乗せて“小田原北条氏”と呼んで区別しているので御座いますね。

後北条氏は、伊勢盛時(北条早雲)様より始まる戦国大名家。
下克上を実現された戦国大名としては、日本史上でいちばん最初の御家だといわれております。
駿河国 興国寺城を本拠として以降、次々と合戦を勝ち進み、5代100年に渡って関東を納められました。

高野山>小田原北条氏墓所02


乱世において、大きな勢力となった後北条家は、現代まで御名を轟かせる各武将方に堂々と立ち向かっておられたようです。
忍者を使われたという御話も伝わっているそうで御座います。

関東において有力な大名家として発展された後北条氏で御座いましたが、天正18(1590)年 豊臣秀吉様への服従を拒んだ為に小田原攻めに遭い、敗退。
100年に及ぶ御家の滅亡となりました。

   小田原北條氏の興亡 (一四九五〜一五九〇)

 小田原北條氏は、伊豆韮山城主伊勢新九郎早雲が、明應四年(一四九五)箱根山を東へ越え、小田原城に大森氏を逐って西相模に進出し、その子氏綱が小田原を根城としたのが興りである。
氏綱は姓を北條と改め、関東に割□する豪族・名流と結び、式は政略し秀れた経論をもって武蔵国迄□国を拡げた。
三代氏康は、父祖の建業の精神、仁慈を旨とした王道を推進し、富国強兵の実を挙げ、四代氏政の間に略々関東一円を治める大々名となった。
 然るに、五代氏直の天正十八年(一五九〇)に至り、天下統一の征戦を進める豊臣秀吉の軍門に降り、□に小田原北條氏は五代九十五年に及ぶ治世の幕を閉じた。
 氏直は、秀吉に高野山室院に蟄居を命ぜられ、翌年伯耆一國で大名に復□を約束されたが、実現寸前の天正十九年(一五九一)十一月四日高野山麓の天野の地で病没した。
 秀吉は替って氏政の弟北條氏規を河内狭山に封じ、併せて宗家の継承を命じた。
狭山北條家は明治に至って華族に列せられている。

   早雲氏綱父子の行実

 始祖早雲(一四三二〜一五一九)は備中(岡山県井原市)高越城に生る。
□伊勢備中守盛貞、母同苗伊勢守貞國女、四男一女の二男である。
若年上京して禅門に参入、諸学を修め、長して将軍足利氏の側近に仕えた。
のち甥の守護大名今川氏親補佐の為駿河に下り、時運に乗じて小田原城を収め、関東進出の拠点を築いた。
早雲は清康潔白にして慈悲心に富み領民愛護を徹し、求道的な生涯を貫いた。
早雲寺殿廿一箇条の家訓には早雲の豊かな人間性が余すなく伝えられている。
 二代氏綱(一四七八〜一五四一)は母小笠原氏。
永正十五年家督を継承北條を名乗り小田原に居城、弟長綱(幻庵)に内政を委ね、旧体制下に呻吟する関東の民衆解放への戦さを進めた。
氏綱は沈着果敢、義を専ら信仰厚く、生涯に再興、創建した社寺は、箱根権現、鶴岡八幡を始め十指に入る。
夫人は養珠院、後室は関白近衛尚通の姫である□□に遺訓五箇条があり、幻庵には二十四箇条の庭訓があって世に名高い。
戦国大名北條氏の他に比類なき家風の生れた所以が□に偲ばれる。
 北條氏綱公生誕五百年を記念し之を建つ。
     昭和六十二年(一九八七)五月吉祥日 小田原北條氏顕彰会



高野山>小田原北条氏墓所03


五輪塔から小さな石塔まで、沢山の墓石が墓地の中心を向くように並べられておりました。

小田原攻めの後、和睦を望んだ北条氏直様は助命され、高野山へと登られたといわれます。
以降、高野山 高室院さんが、後北条家の菩提所となったそうで…。
こちらは、その頃に一族の方々を弔って築かれた墓所なのかもしれませんね。

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Comment

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栄えるものあらば滅びるものも有り、乱世の時代とは気の抜けぬ時代ですね。

平和な日本に生まれた事を改めて感謝しないとバチが当りそうですね。
(・ー・)
GAN | URL | 2008/05/23/Fri 23:50[EDIT]
>GANさん
動乱の時代は、ちょっと目を離すと権力者がかわっていたり重要人物が亡くなられていたり……慌ただしい上に、油断出来ない恐怖感が御座いますね;;

現代日本に生まれた事は、本当に有難い事で御座いますね。
この時代の、この国に生きていられるからこそ、こうして歴史を振り返るゆとりが持てるのかもしれません。
世界中が平和とはいえない現代の世界の中で、この瞬間が奇跡のような現実にも思えてしまいます。
どうゝね | URL | 2008/05/25/Sun 00:55[EDIT]
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