日本史(主に平安〜鎌倉初期)について。 あくまでも、独り言で御座います。

天上の龍がくださる知恵のみず。
龍頭峡01


ここは、広島県と島根県の県境近く…。
湯来の源平合戦の後、平家城を離れた平家方の方々は滝谷川を上流へ逃れられたと伝えられます。
龍頭滝の谷底に平家軍縁のものと噂される跡等が残ると聞いて、流石に谷底は見えないのでは…と思いつつも、せめて近くまで行きたいなぁと思い、道標に従ってドライブを進める事に致しました。

龍頭峡02


ところがドッコイ!(笑)
道標は山越え経路へと繋がっておりまして;
免許取得から1ヶ月も経っておらず、未だ未だ不慣れな私には、ぶっちゃけイジメ…?とさえ感じられるハードなコースで御座いました……だって 気付けば どんどん崖っぷちを走っており、路端の向こうは谷底で、狭い林道には普通に落石の跡がゴロゴロと放置されていたり、唐突に道路に大きな穴が空いていて脱輪しそうになっちゃったり。。
↑おまけに、ふと山側に目をやれば、すっかり干上がったダムがあったりして…ここは本当に通れる道なのだろうかと、軽く不安に駆られました;
途中、“龍頭峡まで七.〇km”と書かれた道標が御座いましたが、劣化の為に小数点が消えていて、
私「あと“70km”…!?
母「えー、そんなに遠いと帰りが遅ぅなるんじゃない?
  夕飯の支度せんといけんのんじゃけどー…

私「い、いえ…!
  冷静に考えれば、きっと これは“7.0km”という事だと……!!

……焦りました///
この時は、母が一緒だったのが救いで御座いましたね〜(←その翌月には、孤独に死と隣り合わせの恐怖体験をする事になりましたが…/最新トラウマ)

後で聞いた話では、矢張り崖崩れや落石が多い為、私が通った林道は しょっちゅう通行止めになるそうで御座いますー。

龍頭峡03


えぇと…それなりに四苦八苦致しましたが、何とか龍頭峡に辿り着く事が出来ました〜!

三谷川の上流 龍頭峡は、旧山県郡筒賀村――現在は 安芸太田町筒賀に位置する渓谷で御座います。
四季折々な木々が清流の見事な景観と交わって、清々しい空間を作り上げております。
様々な見所が見る人を癒し、楽しませる この名所は、広島県の自然環境保全地域にも指定されております。

龍頭峡04


龍頭峡には、二段滝、奥の滝、ナメラ滝、追森の滝、引き明けの森 等、様々な名所があり、春は桜と新緑、秋は紅葉が見事に映えるのだそうで、ハイキングコースとしても親しまれているようで御座います。

龍頭峡05


私が龍頭峡を訪れたのは丁度 桜が終わった頃の事で、新緑にも未だ少し早く…景観としては、ちょっと殺風景かな;という感じで御座いました(苦笑)
所々に黄色い小花を沢山つけた木が植わっており、母が
あの花の木が欲しいー
と延々申しておりました…でも、自然環境保全地域の植物を採取する訳にはいきませんので、ただ じ〜…っと物欲し気に見上げていたのが妙に印象的な思い出に…;

地元ならではの制限で、夕飯の時間までに戻らなくてはいけなかったので、余り奥までは入れなかったのですけれど、念仏の滝、追森の滝を見る事が出来ました。

平家武者の槍の跡、馬の蹄跡、馬盥に似た凹み等は、龍頭峡の龍頭滝谷底岩盤にあるといわれます。
龍頭滝は2段状に流れ落ちる事から“二段滝”とも呼ばれております。
上段は約20m、下段が約18m…岩壁で水しぶきをあげながら落ちる御姿は迫力であるといいます。
渓谷の岩場の様子から、苦難しつつも上流へと進まれて行く御姿が想像出来るようで御座いました。

龍頭峡06


龍頭の清水は“天上の明水”と呼ばれ、井戸水や川の水とは違う口当たりが好評で、遠方から この御水を汲みに来られる方も多数いらっしゃいます。

この天上の名水の誕生には、筒賀の里の棚田を母龍の鱗と見間違えて天空より降りて来てしまった子龍と それを見付けて狙う村の狩人の若者、そして 狩人から子龍を守った1頭の雄龍の伝説が語り継がれているそうで御座います。
子龍を仕留めようと引き明けの森まで追い詰めた狩人が、いよいよとばかりに弓矢を引き絞った時、霧の中から現れた雄龍が狩人に子龍の助命を乞いました。
中々説得に応じない狩人に、雄龍は子龍を助ける交換条件として この地に美しい滝を作り、知恵授けの不思議な湧き水を与える事を約束したといいます。
狩人が弓をおろすと、雄龍は震える子龍を大事に抱えて天へと昇って行きました。
激しい突風が起き、空高く吸い上げられたせせらぎが狩人の前に戻って来た時、それは見事な御滝が出来ており、豊かな湧き水が溢れて出ていたのだそうで御座います。
狩人は この水を両親に持ち帰り、以後は里の方々の飲み水として愛される事となったといいます。
“龍に授けられた知恵の滝”の意から“龍頭滝”と呼ばれるようになり、ここに湧き出る不思議な清水を“天上の明水”と呼ばれるようになったそうで御座います。

龍頭峡地内、森林館の向かいには龍頭峡温泉汲取場があり、誰でも自由に御水を汲み取る事が出来るようになっております。
天上山ミネラルウォーターの元である名水で御座いますので、家庭での飲料水や 飲食店で料理に使う為にと、車で汲み取りに来られる方が絶える事が無いという事で御座いました。
この時にも、汲取場には常にボトルやタンクを持参された方々で賑わっておりました。

龍頭峡07


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