日本史(主に平安〜鎌倉初期)について。 あくまでも、独り言で御座います。

藤花のかほる、義経様の御霊社。
白旗神社01


神奈川県藤沢市――義経様首洗井戸と首塚伝承地から数分の場所に、義経様を御祭神として御祀りする御社 白旗神社が御座います。

白旗神社の境内地は想像以上に広く、旧東海道方面から観ると巨大な亀の形をした山に御鎮座されているように見えるそうで御座います。
亀形山と名付けられた その頭の部分に鎮守の森があり、そこに御社殿等も守られているので御座います。

白旗神社02


奥行きのある御社殿に至るまで、石段を幾度かに分けて上って行きます。
御参道も 今はとても綺麗に整備されておりますので、かつての面影というようなものを感じる事は難しいので御座いますが、それを取り囲む森の茂りは変わらないのだろうな…等と感じつつ、ゆっくりと進んで参りました。

白旗神社03


御社殿手前の左側には、源義経公鎮霊碑が建立されております。
こちらは、平成11年6月の建立で 非常に新しいもので御座います。
白旗神社の御首と、宮城県栗駒町判官森御葬礼所に伝わる御骸、両地の魂土を合祀する事で、形として完全な御姿を取り戻された義経様御霊の鎮霊を祈念して建てられたものだそうで御座います。
変わった形だなぁと思っておりましたら、これは義経様の兜をイメージしてデザインされているようで御座います。

また、この近くには義経松碑も立てられておりました。
白旗神社では、鎮守の森に自生していたといわれる松の大木を、義経松、弁慶松と名付けられ、御神木として大切にされてこられたようで御座います。
初代の義経松は鎮守の森にて天高く聳える大木であったと伝えられますが、落雷によって朽ちてしまったのだそうで御座います。

白旗神社04


□ 白旗神社(しらはたじんじゃ)

所在地:神奈川県藤沢市藤沢
御創建:不詳
御祭神:寒川比古命、源義経公
旧 称:寒川神社


白旗神社は、元々 寒川比古命を祀る寒川神社として、古くからこの地で崇敬されていた御社のようで御座います。

藤沢に伝わる義経様の御首に関する伝承は、腰越浜にて首実検の後に海へと打ち捨てられた御首は潮の流れによって境川を逆流し、藤沢にて里人にすくい上げられて…という事で御座いましたが、白旗神社に伝えられる御話では御首をすくい上げたのは金色の亀さんなのだそうで御座います。
義経様の御首を甲羅に乗せた亀さんは、境川を藤沢宿の辺りまで逆上。
河原に運び込むと、里の方々に対して義経様の言葉で弔いを頼み、供養されるに至ったといいます。

そして、義経様の怨霊に悩まされていた頼朝様は藤沢での御話を耳にされた後、宝治3年9月(1249年10月) 首塚より一町北に位置する亀の子山に御社を建立し、義経様の御霊を祀られたといわれます。
その頃には既に寒川神社の御社殿が在った事と思われますので、もしかすると元々は別々の御社にそれぞれ御祀りされていたのかもしれませんね。
時代の流れと共に、いつしか合祀という形をとられたと考えても、然程不思議は無いように思います。

   由緒

 古くは相模一の宮の寒川比古命の御分霊を祀って、寒川神社とよばれていた。
しかし、創立年代はくわしくはわからない。
 鎌倉幕府によって記録された『吾妻鏡』によると、源義経は兄頼朝の勘気をうけ、文治5年(1189)閏4月30日、奥州(岩手県)平泉の衣川館において自害された。
その首は奥州より新田冠者高平を使いとして鎌倉に送られた。
高平は、腰越の宿に着き、そこで和田義盛・梶原景時によって首実検が行われたという。
伝承では、弁慶の首も同時におくられ、首実検がなされ、夜の間に二つの首は此の神社に飛んできたという。
このことを鎌倉(頼朝)に伝えると、白旗明神として此の神社に祀るようにとのことで、義経公を御祭神とし、のちに白旗神社とよばれるようになった。
弁慶の首は八王子社として祀られた。



御社殿は、江戸末期に7年もの歳月をかけて建立されたものだそうで御座います。
昭和55年に大改修が行われ、平成16年2月には社殿回廊に高欄が取り付けられております。

白旗神社05


御社殿の直ぐ傍には、弁慶様の力石が御座います。
直接弁慶様とは関わりの無い石だとは思われますが、この石が神石として崇められてきた事と 土地の若者達がこの石で力比べをされる最中で、逞しい印象の強い弁慶様の御名前が名付けられたので御座いましょう。

   弁慶の力石

元(霊)玉、神石とも呼ばれ、この石に触れると健康になり病気をしないと言われます。
亀の甲羅に似た巨石は、茶店で一服した農家や町内の若者達が持ち上げて力比べをしたそうです。
力石の権威者、高島慎助博士(四日市大学)の著書「神奈川の力石」に採録されている銘石です。



白旗神社06


御社殿周辺では、御社紋であり 源氏の紋でもある笹竜胆を幾つも見つける事が出来ます。
また、弁慶様の紋章とされる 輪宝も、こちらの御社紋として使われているようで御座います。

白旗神社07


境内には、“義経”“弁慶”の名を与えられた松や藤を拝見する事が出来ます。

弁慶藤の藤棚前には、御馴染みの松尾芭蕉様句碑があり、吉野行脚収録の句、
“草臥亭 宿かる比や 藤の花”が刻まれております。

5月初旬に花を咲かせる藤は、藤沢市の地名に由来している花で御座います。
義経藤は白房の花、そして弁慶藤は藤色の花を見事に咲かせるのだそうで御座います。

白旗神社08


その他、境内には江ノ島弁財天道標碑や20数基もの庚申塔群等の藤沢市指定重要文化財が御座います。
また、白旗神社の特殊神事 湯立神楽も藤沢市の重要無形民族文化財の指定を受けている事で有名となっております。

白旗神社09


御参道に架かる御典橋の下を流れるのは、白旗川。
最近は何やら工事(?)が行われている様子で、余り水面が見えなかったので御座いますが、義経様の御首が下流より溯ってきたといわれる境川とも繋がる川で御座います。


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白旗神社11


白旗神社参拝の際に御土産といえば、コレ!
境内地より車道を挟んだ向かい側に御座います和菓子屋さんで売られている“ささりんどう最中”と“しらはた”で御座います〜♪

最中の形がとっても笹竜胆で素敵ですね。
隅々まで餡がたっぷりと入っていて、食べごたえが御座います。
しらはたの御饅頭は、ホワイトチョコでコーティングされていて、現代人向けな感じも御座いますが、これまた物凄く美味しいのです。

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